
星野リゾートは2026年9月30日、温泉旅館ブランド「界」の新施設「界 嬉野」を、佐賀県嬉野市の嬉野温泉に2027年夏に開業すると発表しました。星野リゾートにとって佐賀県への初めての進出になります。
発表によると、客室は全28室で、すべてが坪庭を望む露天風呂付き。さらに宿の中心には、スパトリートメント施設「美肌小舎」を併設します。客室の温泉での入浴と専門のトリートメントを組み合わせる滞在を打ち出しており、温泉旅館でありながらスパを宿の象徴に据えた計画です。
宿の象徴となるスパ施設「美肌小舎」
美肌小舎は、敷地の中心に置かれるスパトリートメント施設です。公式発表は、客室の露天風呂で温泉に入って角質をやわらかくしてから施術を受けることで、トリートメントの保湿作用を高める、という組み立てを説明しています。入浴と施術を一続きの体験として考える点が、この宿の大きな特徴です。
外観は、肥前吉田焼や伊万里焼、有田焼を育んできた肥前の土が重なる地層をイメージしてデザインされます。公開された完成イメージでは、土壁のような質感の円筒形の棟が連なっています。なお、施術メニューの内容・所要時間・料金は、今回の発表には記載がありません。
全28室が露天風呂付きの「里山便り坪庭の間」
客室はすべて、界ブランドが各地で設ける「ご当地部屋」として「里山便り坪庭の間」になります。各室に嬉野の自然や里山の風景を表した専用の坪庭があり、その坪庭を眺めながら客室の露天風呂に入れる造りです。
全室がメゾネットタイプで、1階部分の天井高は約5メートル。名産の嬉野茶にちなんで本物の茶葉を漉き込んだ建具を使い、有明海をイメージしたアートも飾ると発表しています。館内にはほかにフロント、ショップ、食事処棟を設けます。
「日本三大美肌の湯」嬉野温泉とは
嬉野温泉は、713年の『肥前風土記』にも記述が見られる歴史の長い温泉地です。島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並んで「日本三大美肌の湯」と呼ばれ、とろりとした、なめらかな湯ざわりで知られています。発表では泉質を、メタケイ酸やメタほう酸を豊富に含むナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉と紹介しています。
周辺は室町時代から続く「釜炒り製法」の嬉野茶の産地で、肥前吉田焼や有田焼といった磁器の産地も近くにあります。界 嬉野の客室や美肌小舎のデザインにも、茶と焼き物というこの土地の文化が取り入れられています。
開業・予約のスケジュールと旅程のヒント
開業は2027年夏、予約開始は2027年春の予定です。宿泊料金や詳しい開業日は、今回の発表では示されていません。所在地は佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内。界ブランドは2026年に界 草津・界 宮島・界 蔵王を開業し、界 松本をリニューアルしており、界 嬉野はそれに続く計画です。
開業まではまだ時間がありますが、嬉野温泉では今も旅館のスパを利用できます。スパトリでは、大正屋のバリニーズサロン「ルルゥ」や、和多屋別荘のオリエンタルスパ「サバイ・サバイ」の利用条件や料金をまとめています。予約が始まる2027年春に向けて、ほかの界との泊まり比べや、有田・伊万里の窯元めぐりと組み合わせた旅程を考えておくのもよさそうです。
- 施設名
- 界 嬉野(星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」)
- 開業・予約開始
- 開業:2027年夏予定/予約開始:2027年春予定
- 客室
- 全28室(すべて露天風呂付きの「里山便り坪庭の間」、メゾネットタイプ)
- スパ施設
- スパトリートメント施設「美肌小舎(びはだごや)」。メニュー・料金は発表に記載なし
- 所在地
- 佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内字甲字桜ノ元甲103番4
- 料金
- 宿泊料金は発表に記載なし
公式発表・出典
星野リゾート 公式プレスリリース(PR TIMES)(外部サイト)
公式情報確認日:2026-10-01

