創業
1988年/エイドリアン・ゼッカ
本拠地
スイス。1号店はタイ・プーケット
スパの名称
アマン・スパ(Aman Spa)
スパの傾向
土地の入浴文化+滞在型ウェルネス
こんな旅に
静けさの中にこもりたい旅
運営グループ
独立系・ホテル会社直営
関係
2014年にドロニン氏が取得した単独所有の独立系
同じグループの主なブランド
ジャヌ
ブランドの本拠地
スイス・バール

出典:Aman 公式サイト「Contact Us」(Aman Group Sarl 本社住所)Aman 公式サイト「Leadership Team」(ドロニン会長兼CEO)

アマンのスパとは

アマン(Aman)は、1988年に開業したアマンプリから始まった、リゾートと都市型ホテルを展開するラグジュアリーホテルブランドのひとつです。ブランド名は、サンスクリット語に由来する「平和」を意味する言葉から取られています。客室数を抑え、建築と周囲の風景が一体になった静けさで知られ、施設名もほとんどが「アマン」で始まります。

スパは、アマンの滞在を語るうえで欠かせない存在です。多くの施設でスパは「アマン・スパ(Aman Spa)」と呼ばれ、トリートメントルームだけでなく、プール、サウナや水風呂、湯船、ヨガやメディテーションのためのスペースまでを含む一帯が、ひとつのスパとして設計されています。一度施術を受けて終わり、というより、滞在中に何度も通う場所という位置づけに近いブランドです。

ブランドの成り立ち

創業は1988年。インドネシア出身のホテリアー、エイドリアン・ゼッカ(Adrian Zecha)が、タイ・プーケットに自身の別荘を建てようとした構想が、小さなリゾートをつくる計画へと発展したのが始まりとされます。こうして生まれた1号店がアマンプリ(Amanpuri)で、以後のブランドの原型になりました。

その後はアジアを中心に施設を増やし、公式サイトによると現在は21か国で36のホテル・リゾート・レジデンスを展開しています。そのうち15はユネスコの保護地域の中か、その近くに位置するとしています。本拠はシンガポール、ロンドンを経て現在はスイスに置かれ、ウラジスラフ・ドロニンが会長兼CEOを務めます。2020年には、姉妹ブランドのジャヌ(Janu)も発表されました。

スパの特徴

建築も土地も施設ごとに違うため、アマン・スパの姿はひとつではありません。ただ、通底する考え方はいくつかあります。

  • その土地の入浴文化を中心に据える:日本なら温泉や和の湯浴み、モロッコならハマムというように、土地に根づいた入浴の作法がスパの骨格になります。
  • 施術だけで完結させない:トリートメントの前後に、湯や水風呂、サウナ、静かな休息スペースで過ごす時間が組み込まれていることが多くあります。
  • ヨガやメディテーションまでを含む:公式サイトはウェルネスを、体(フィジカル)、心(メンタル)、精神(スピリチュアル)という3つの側面から説明しています。
  • 各地の伝統的な健康法を取り入れる:アーユルヴェーダや中国伝統医学など、古くから伝わる考え方をメニューの土台にしている施設があります。

公式サイトは、こうしたウェルネスの拠点を「Sanctuaries of Longevity」と表現しています。

代表的なスパ体験

施設ごとにシグネチャートリートメントが用意され、その土地ならではの素材や作法が使われるのがアマンらしいところです。たとえばアマン東京のアマン・スパには、施術の前に水で体を清める神道の禊(みそぎ)の所作を取り入れたメニューや、日本のハーブと粘土を使うスパジャーニーがあります。

もうひとつの柱が、数日から数週間かけて過ごす滞在型のウェルネスプログラムです。到着時のコンサルテーションをもとに、トリートメント、食事、運動、休息を組み立てていく形で、施設ごとにテーマが異なります。まとまった日数が取れない場合でも、単発のトリートメントとして受けられるメニューは用意されているので、旅程に合わせて選べます。

どの施設を選ぶ?

アマンは、都市型とリゾートで性格がはっきり分かれます。アマン東京やアマン ニューヨークのような都市型は、高層階からの眺めや大きなプールを備え、街の滞在の合間に数時間だけ過ごす、という使い方に向きます。移動が多い旅の途中で、体をいったん静める時間をつくりたいときに選びやすいタイプです。

一方リゾートは、スパそのものが旅の目的になります。砂漠、島、山あい、古都と立地の幅が広く、その土地の自然や文化がそのまま施術に反映されます。日本国内にも施設があり、温泉や和の入浴文化を取り入れたスパを体験できます。初めてなら、滞在日数と「何をしたいか」から考えると選びやすいでしょう。眺めや建築を味わいたいなら都市型、体を整える時間をまとめて取りたいならリゾートのウェルネスプログラム、という具合です。

利用するときに知っておきたいこと

  • スパは予約制が基本です。人気の時間帯は早く埋まるため、宿泊が決まった時点で申し込んでおくと安心です。
  • 宿泊者以外が利用できるかどうかは施設によって異なります。都市型ホテルでは外来の利用を受け付けている場合がありますが、リゾートでは宿泊者に限られることが多いので、事前に確認してください。
  • プールやサウナなどの共用施設には、年齢制限や子ども向けの利用時間が設けられていることがあります。家族での滞在なら、あらかじめ問い合わせておきましょう。
  • 妊娠中の方、持病のある方、けがや皮膚のトラブルがある方は、予約時にスパへ相談してください。受けられないメニューがある場合や、専用のメニューを案内される場合があります。
  • 滞在型のウェルネスプログラムは日数が決められていることが多く、到着日と出発日の調整が必要になります。申し込み前に、必要な泊数を確認しておくと安心です。

よくある質問

アマンのスパは、宿泊しなくても利用できますか?
施設によります。都市型ホテルのアマン・スパは外来の利用を受け付けていることがある一方、リゾートでは宿泊者限定としている場合が多くあります。利用できる場合も予約が必要なので、行きたい施設のスパへ直接問い合わせるのが確実です。
どの施設でも同じメニューが受けられますか?
ウェルネスの考え方は共通していますが、メニューは施設ごとに異なります。その土地の素材や入浴文化を取り入れたシグネチャートリートメントが中心になるため、同じブランドでも受けられる内容はかなり変わります。複数のアマンを巡って受け比べる楽しみ方もあります。
滞在型のウェルネスプログラムは何泊くらい必要ですか?
プログラムによって設定が異なり、数日のものから数週間にわたるものまであります。まず雰囲気を知りたい場合は、単発のトリートメントから受けてみて、次の旅でプログラムを組むという選び方もできます。

アマンのスパがある施設

スパトリが掲載しているアマンのスパ32施設を地域別に紹介します。国内は3施設、海外は29施設です。

日本3施設

  • アマネム近畿地方 / 三重県

    アマネムのスパは約2,000㎡の敷地に、天然温泉のサーマルスプリングと施術室4室、貸切温泉棟2棟を備えています。水を使うケア専用のアクアムーブメントスイートも案内しています。

  • アマン京都近畿地方 / 京都府

    アマン京都のスパは、森の庭と天然温泉を生かした滞在型のウェルネスを案内しています。施術室3室、露天風呂と内湯、休憩室があり、椿のオイルなどを使う京都ならではのケアを選べます。

  • アマン東京|アマン・スパ東京都 / 大手町

    アマン東京のアマン・スパは、33・34階の約2,500㎡に広がり、東京の街並みを見渡すスパです。季節の和漢植物やオイルを取り入れたボディケアから、フェイシャル、指圧まで案内していま

アジア19施設

  • アマンバグインド / アジャブガル

    アマンバグのスパは、インドのラジャスタンにある緑豊かな庭園の中に位置します。アーユルヴェーダに基づく相談やオイルケアを用意し、数日かけた滞在プログラムも案内しています。

  • アマニカスインド / ラージャスターン

    アマニカス(アマン・イ・カス)は、インドのランタンボールに位置するテント式のリゾートです。スパにも独立したテントを使っており、サファリの前後にボディケアを組み合わせて受けられます。

  • アマンジウォインドネシア / ジャワ島

    アマンジウォは、ボロブドゥールのある中部ジャワに位置し、ジャワに伝わるボディケアを紹介しています。ダブル施術室のスパスイートと屋外の休憩用バレを備えた、落ち着いた空間です。

  • アマンキラインドネシア / バリ島

    アマンキラでは、客室スイートやマッサージパビリオン、ビーチのバレなどでスパトリートメントを案内しています。東バリの風景とともに、バリの伝統的なスクラブやバスを楽しめるリゾートです。

  • アマンダリバリ島 / バリ ウヴド

    アマンダリは、ウブドで蓮池のそばに開放的な施術用バレを備えるリゾートです。アユン川の渓谷を感じながら、バリの手技とAmanのスキンケアを使ったトリートメントを選べます。

  • アマン ヴィラ ヌサ ドゥアバリ島 / バリ ヌサドゥア

    アマン ヴィラ ヌサ ドゥアでは、バリの伝統的な手技や植物を使ったトリートメントを案内しています。ヴィラでの滞在に合わせて、オイルのボディケアやヨガを組み合わせられます。

  • アマンワナインドネシア / モヨ島

    アマンワナは、インドネシアのモヨ島にあり、湾を望む屋外の施術スペースと空調を備えるスパテントを用意しています。インドネシアの素材や手技を取り入れ、島での時間に合わせて内容を選べます

  • アマンサラカンボジア

    アマンサラは、シェムリアップにあるリゾート。静かな池とアンコールをモチーフにしたレリーフに沿ってスパへ向かい、スチームバスとシャワーを備える施術室4室でクメールの手技やAmanのス

  • アマンウェラスリランカ

    アマンウェラでは、客室スイートやビーチで受けるトリートメントを案内しています。スリランカの植物やハーブを取り入れ、アーユルヴェーダを参考にしたオイルケアを選べます。

  • アマンガラスリランカ

    アマンガラは、スリランカのゴールにあり、高い天井とアーチが印象的なスパを備えています。アーユルヴェーダを取り入れるボディケアに加え、温水・冷水の設備を使うハイドロセラピーが特徴です

  • アマン ナイラート バンコク|アマン スパ&ウェルネスタイ / バンコク

    アマン ナイラート バンコクのスパは、タイの伝統を取り入れた施術と、プライベートのバーニャ・スパハウスを備えます。温かい米のコンプレスを使うタイ式マッサージを含むシグネチャージャー

  • アマンプリタイ / プーケット島

    アマンプリのホリスティック・ウェルネスセンターは、施術室12室と海を望むジムを備えます。タイの手技、ハーブを使うケア、ヨガやピラティスなどを幅広く案内しています。

  • アマンプロフィリピン / パマリカン島

    アマンプロのスパは、フィリピンのパマリカン島北部の高台にあります。施術スイート6室と屋外の休憩スペースを備え、海辺の滞在にフィリピン由来のトリートメントを組み合わせられます。

  • アマンコラプータン

    アマンコラは、パロ、ティンプー、プナカ、ガンテ、ブムタンの5ロッジで構成される滞在先です。ロッジごとに利用できる設備が異なり、旅程に合わせて温浴やヨガ、地域の伝統的な体験を組み合わ

  • アマノイベトナム / ニントゥアン

    アマノイのスパは、ベトナムの蓮の花が浮かぶ湖畔に位置します。広いダブル施術スイート5室とハイドロセラピースイート2室を備え、地域の手技からAmanのスキンケアまで選べます。

  • アマンタカラオス

    アマンタカのスパでは、ラオスの伝統的なマッサージや地域のハーブを取り入れたケアを案内しています。更衣・ジャクジー・休憩スペースを備えた施術室が4室あり、ゆっくり過ごせる造りです。

  • アマンヤンユン中国 / 上海

    アマンヤンユンのスパは、上海郊外にある施術室10室の施設です。20mの屋内温水プールと57mの屋外プール、バーニャとハマムを備えるバススイートを用意しています。

  • アマンファユン中国 / 杭州

    アマンファユンのスパは、杭州の庭園に点在する5棟のパビリオンで構成されています。竹林や茶の木に囲まれ、中国の伝統的な手技と土地の素材を使うケアを案内しています。

  • アマンダヤン中国 / 雲南省麗江

    アマンダヤンのスパは、雲南省麗江の丘にある木造パビリオンの空間。20mの温水プールを囲み、地域の植物や中国の伝統的な手技を取り入れたメニューを案内しています。

ヨーロッパ5施設

  • アマン ローザ アルピナ|アマン スパイタリア

    アマン ローザ アルピナのアマン スパは、イタリア・ドロミテのサン・カッシアーノにあるスパ。2フロア1,684㎡に7室のスイート、屋外インフィニティプールとサウナ群を備え、MEI製

  • アマンヴェニスイタリア / ヴェネチア

    アマンヴェニスのスパは、パラッツォ内の中間階に設けた3室の落ち着いた空間です。街歩きの合間に、イタリアの温泉素材とアジア由来の手技を取り入れたケアを受けられます。

  • アマンゾイギリシャ

    アマンゾイは、ギリシャのポルトヘリ周辺にある約2,850㎡のスパを備えるリゾートです。明るい石の中庭を中心に、屋内5室・屋外2室の施術スイートと専用のフェイシャルルームを配置してい

  • アマン スベティ ステファンバルカン半島 / モンテネグロ

    アマン スベティ ステファンのスパは、島の対岸にある本土側の施設です。クイーンズ・ビーチを望み、松やオリーブに囲まれた約2,500㎡の空間でトリートメントを受けられます。

  • アマン ル メレザンフランス

    アマン ル メレザンは、フランスのクールシュヴェル1850にあるホテルです。館内のスパは2フロアに広がり、雪山で過ごした日のボディケアを考えたメニューが揃っています。

中東・アフリカ1施設

  • アマンジェナモロッコ

    アマンジェナはマラケシュにあるリゾートで、個室4室とモロッコ式ハマム2室を備えます。温めた空間での黒石けん、スクラブ、クレイを使うケアがスパの特徴です。

アメリカ・カナダ・ハワイ3施設

  • アマン ニューヨーク|アマン スパニューヨーク州 / ニューヨーク州ニューヨーク

    アマン ニューヨークのアマン スパは、マンハッタンのホテル内で3フロアにわたるスパとウェルネス施設。20mの屋内プールと、ハマムまたはバーニャを備える2つのプライベートスパハウスが

  • アマンギリユタ州

    アマンギリのスパは、アメリカ・ユタ州の砂漠に広がる約25,000平方フィートの施設。渓谷の風景を望み、屋内外の施術空間や水を使うパビリオン、浮遊のためのフローテーションパビリオンを

  • アマンガニ(改装休館中)ワイオミング州

    アマンガニは、ワイオミング州ジャクソンにあり、公式サイトで大規模改装による休館を案内しています。再開日は具体的に公表されていないため、現在利用できるスパとしての予約案内は控えていま

中南米・カリブ1施設

  • アマネラドミニカ共和国

    アマネラは、ドミニカ共和国の海と森に囲まれたリゾート。ビーチパビリオンやカシータでのトリートメントを案内し、カリブの植物を使ったケアとAmanのスキンケアを組み合わせています。

このブランドのスパに多い施術

掲載施設のメニュー名から集計しました。施術名から、特徴と受け心地の解説に進めます。

参考にした資料

公開日: 内容確認日:

本ページはブランドの公開情報をもとにスパトリが独自に整理したもので、各ブランドとの提携関係はありません。最新の内容は公式情報をご確認ください。